クビ奨励金について
Twitterで怒りの赴くままに書いたらばらけてしまったのでこちらにまとめようかと。
発端記事はこちら
http://www.asahi.com/articles/ASG2P4PP7G2PULFA01F.html
労働移動支援助成金の改悪です。
・従来より金額自体の上限が1.5倍に
・転職成功者だけでなく解雇にして紹介会社に投げた時点で助成金ゲット
・中小企業のみ対象だったが今回大企業にまで範囲を拡大
ざっくりクビ奨励金です。
だいたい日本型雇用って終身雇用に年功序列にと
企業に社会保障を丸投げしてたから国の制度自体が脆弱なのに、
それすらもなくなる。しかも大企業にまで拡大ってもう何も守られてない。
そして問題の財源はこちらに
http://sp.mainichi.jp/select/news/20140202k0000e020128000c.html
雇用調整助成金を減らしてクビ奨励金にあてると。
こちらに分かりやすく書いてますが、
雇用調整助成金っていうのはクビにしない為に業績不振の場合は
一時的に休業手当分を補償しますよという助成金です。
大前提の助成金とはなんぞやということですが、
ざっくり言うと、いわゆる失業保険というのは解雇だと貰える金額が増えます。
だから解雇を出してる=雇用保険財政に優しくないっていうことで、
解雇を出さないところにお金を出します。それが助成金。
会社員の給与明細にある雇用保険料の天引き分には手を付けてません。
人を雇い給料を払う分が多い会社ほど(業種で率は分かれるが)
助成金の財源を作ってるということになります。
つまり、労働移動支援助成金というのは、
雇用を守ってる会社から取って、雇用を守らない会社に流すものだと言えます。
現政権は雇用の流動化を掲げていますが、
流出させることばかりに手厚くして流動化とは言えません。
聖域なき雇用改悪って看板に替えよう。